4技能型アカデミック英語能力判定試験
TEAP CBT(Computer Based Testing) 上智大学が一般入試に採用を決定
~ 今秋10月16日(日)初実施のTEAP CBT 概要が確定 ~
2016.05.27
公益財団法人 日本英語検定協会 (理事長:松川孝一、所在地:東京都新宿区、以下、「英検協会」)と、学校法人 上智学院(理事長:髙祖敏明、所在地:東京千代田区、以下、「上智大学」)が共同開発した4技能型アカデミック英語能力判定試験「TEAP(ティープ)」(Test of English for Academic Purposes、以下、「TEAP」)におきまして、株式会社教育測定研究所(代表取締役社長:北條大介、所在地:東京都港区、以下、「JIEM」)の協力のもとで「TEAP CBT」」※1を開発いたしました。このたび、上智大学が一般入試でのTEAP CBTの採用を決定しましたので、お知らせいたします。 ※1 2016年3月23日プレスリリース「TEAP CBT(Computer Based Testing)2016年10月からスタート」をご参照ください。 ⇒ https://www.jiem.co.jp/press/20160323.html |
▼上智大学が一般入試にTEAP CBTを採用
上智大学では、このたび、2016年10月16日(日)に実施するTEAP CBTを「一般入学試験(TEAP利用型)」として採用することを決定いたしました。入学希望者は事前に、4技能型アカデミック英語能力判定試験(TEAPあるいはTEAP CBT)を受験し、学科が設定している基準スコアを満たしていれば出願できることになります。
上智大学のTEAP利用型入試では、2017年度から、すべての学科で出願基準として4技能のスコアを採用します。TEAP出願基準スコアは総合点および各技能のスコアを満たしていることが必要となります(詳細は、上智大学「2017年度 一般入試のご案内」をご参照ください)。TEAPを複数回受験した場合は、各技能の最高点とそれらを組み合わせた総合点で出願することができます。TEAP CBTのスコアで出願する場合は、4技能での総合点のみを満たしていれば出願できます。なお、TEAPとTEAP CBTのスコアを組み合わせることはできません。
<TEAP CBTを採用した背景>
TEAPは大学で必要なスキルを正確に測る出題構成となっており、上智大学では、1年次の必修科目を履修して学び続けた学生の英語力の伸長度やカリキュラムの効果測定のためにも、TEAPを活用しています。TEAP CBTの登場により、現実の言語使用により即した統合型の英語力を測ることができるようになります。
▽今年度よりスタートするTEAP CBTの実施概要(試験日程、受験料等)および問題構成が確定いたしましたので、以下をご参照ください。
▼TEAP CBT 実施概要
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【TEAP CBT 問題構成】
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<リーディングテスト>
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<リスニングテスト>
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<ライティングテスト>
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<スピーキングテスト>
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TEAP CBTでは、従来のTEAPとは異なる特徴として、各技能の問題形式において「ICT」問題、「統合型」問題を出題します。
【ICT】:英語での指示を解釈しながらコンピュータ上で操作を行う問題を導入し、より高度な思考力・判断力・表現力を問う問題を出題。 | 【統合型】:技能を複数組み合わせた、統合型問題の出題により、大学入学後に必要となる実践的な英語運用能力を測定。 | |
■TEAPおよびTEAP CBTについて
我が国の英語教育を取り巻く環境は、急速な変化を遂げており、大学入試においては、4技能(聞く・話す・読む・書く)をバランスよく測定できる外部の検定試験の積極的な活用が加速しています。
「TEAP」は、「大学入試を変える」をコンセプトに、英語検定事業に50年以上の実績をもつ英検協会と、外国語教育、第二言語習得理論に知見をもつ上智大学とが、約5年の歳月をかけて共同開発した、大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用能力をより正確に測定する試験です。2014年7月にはじめての実施を行い、一昨年度(2014年度)の総志願者数は10,067名、昨年度(2015年度)は、13,126名となりました。
「TEAP CBT」は、複数の技能を統合的に運用する能力や、実践的な英語運用能力を測定できるテストです。これまでのTEAPのコンセプトを継承しつつ、グローバルに活動をするために必要とされる実践的な英語運用能力を複合的に測定できるテストとしての特徴を備えています。技能を複数組み合わせた統合型問題を複数出題しており、Speaking、Writingの問題数を増やすことにより高い測定精度を保ちつつ、広範囲の難易度の問題を出題することで、幅広い能力レンジの測定を行います。また、英語での指示を解釈しながら操作を行うICT問題や、オンラインで実施する対面式のインタラクティブなスピーキングテストの出題が、コンピュータの導入により可能になっています。
TEAPウェブサイト: https://www.eiken.or.jp/teap/
■公益財団法人 日本英語検定協会について
公益財団法人 日本英語検定協会は、「実用英語の普及と向上」を目的に1963年に設立されました。以来、実用英語技能検定の実施・運営のほか、児童向けの「英検Jr.(旧・児童英検)」やビジネスパーソン向け英語能力テスト「BULATS(ブラッツ)」、留学・海外移住のための英語運用能力試験である「IELTS(アイエルツ)」、さらには英語教育に関する優秀な研究企画に助成金を交付する「英検研究助成」制度など、実用英語の普及・向上に向けた様々な取り組みを展開しております。2012年4月、内閣府からの認定書交付を受けて正式な団体名称を「公益財団法人 日本英語検定協会」に改めています。
英検協会ウェブサイト: https://www.eiken.or.jp/
■上智大学について
大学に9学部29学科、大学院に10研究科26専攻を擁する総合大学。創立は1913年。設立母体はカトリックイエズス会。日本で最初に設立されたカトリック大学である。1549年に布教のため来日した聖フランシスコ・ザビエルの「日本のミヤコに大学を」と願った遺志が、20世紀になり結実した。 以来、キリスト教の世界観に基づき、最高の教育並びに研究機関としての大学の使命を果たすとともに、当初より多数の外国人教授を擁し、東西文化交流のかけ橋として、日本の大学の中では特異な発展を続けている。 カトリシズムの精神にのっとり、学術の中心として、真理を探究し、広い知識と深い専門の学芸を教授し、知的、道徳的及び応用的能力の展開による人間形成につとめ、有能な社会の先導者を育成するとともに、文化の発展と人類の福祉に寄与することを目的としている。
上智大学ウェブサイト: http://www.sophia.ac.jp/
■株式会社教育測定研究所について
株式会社教育測定研究所は、「教育分野における正しい教育測定技術(Testing)の研究および、その成果である正しいテスト法の流布・流通を通して、効果的な教育の実践、ひいては個人の能力の発展に寄与すること」を理念として2001年に設立されました。
テスト理論の専門家を社内に多数擁し、2001年より日本初のIRT(項目応答理論)に基づく個人適応型CBT(Computer Based Testing)の英語試験「CASEC」を提供しています。CASECの累計受験者数はこれまで160万人を超え、CBTの安定運用でも非常に高い評価を得ています。
また、教育測定技術の専門性を強みに、自社開発のテストに加えて次世代の学習アプリの提供など、教育に関する開発・分析・コンサルティング・オペレーション等の多様なサービスを提供しており、国際機関や行政機関が行う学力調査を受託・実施しています。
教育測定研究所(JIEM)ウェブサイト: https://www.jiem.co.jp/