お知らせ

お知らせTOPに戻る

4技能型アカデミック英語能力判定試験 「TEAP(ティープ)」
TEAP CBT(Computer Based Testing)
2016年10月からスタート

2016.03.23

 公益財団法人 日本英語検定協会 (理事長:松川孝一、所在地:東京都新宿区、以下、「英検協会」) と、学校法人 上智学院(理事長:髙祖敏明、所在地:東京千代田区、以下、「上智大学」)が共同開発した4技能型アカデミック英語能力判定試験「TEAP(ティープ)」(Test of English for Academic Purposes、以下、「TEAP」)におきまして、株式会社教育測定研究所 (代表取締役社長:北條大介、所在地:東京都港区、以下、「JIEM」)の協力のもとで開発を進め、このたび、「TEAP CBT(Computer Based Testing)」が完成いたしましたので、ここにお知らせいたします。

 

 「TEAP」は、「大学入試を変える」をコンセプトに、外国語教育、第二言語習得理論に知見をもつ上智大学と、英語検定事業に50年以上の実績をもつ英検協会とが、約5年の歳月をかけて共同開発した、大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用能力をより正確に測定する試験です。2014年7月にはじめての実施を行い、昨年度(2014年度)の総志願者数は10,067名、今年度(2015年度)は、13,126名となりました。英語教育関係者や大学入試に従事される各大学の先生方、そして有識者の皆様方から高い評価を頂戴しております。

 

TEAP CBT導入の背景

 

 我が国の英語教育を取り巻く環境は、急速な変化を遂げております。「グローバル人材の育成」に向けた小・中・高の各段階での英語教育改革に始まり、大学入試においては、4技能(聞く・話す・読む・書く)をバランスよく測定できる外部の検定試験の積極的な活用が加速しています。今後は、4技能の測定にとどまらず、複数の技能を統合的に運用する能力や、新学習指導要領に準拠した「思考力・判断力・表現力」を加味した、より実践的で多面的な測定テストの開発が求められています。我々はこうした状況にいち早く対応するため、国際的なテストの主流であり多様な出題形式を備えたCBTの導入は必須と判断し、「TEAP」の発展形としての新テスト「TEAP CBT」の開発を進めてまいりました。

TEAP CBTについて

 

 「TEAP CBT」は、以下に記す「①TEAPのコンセプト」を継承しつつ、「②TEAP CBTの特徴」を備えた実践的な英語運用能力を測定できるテストとして、開発されました。

 

① TEAPのコンセプト

  • 学習指導要領で求められる高等学校での英語学習を踏まえた問題設計。
  • 「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランスよく測定。
  • 想定する言語領域(TLU:Target Language Use Domain)は、アカデミック/教育分野。
  • 日本の高校生学習者のレベルに合わせたテスト難易度(CEFR A2-B2 レベル)。
  • 4技能のスコアは項目反応理論(IRT : Item Response Theory) に基づいて標準化されたものを表示するため、異なる回を受験しても同一尺度での比較が可能。
  • 結果通知は4技能ごとの各セクションのスコアと、CEFRバンドで表示。学習・指導用の目安として、CSE(Common Scale for English)2.0のTEAPスコアを付与。

② TEAP CBTの特徴

  • Reading+Listening+Speaking、Reading+Listening+Writing といった、技能を複数組み合わせた、統合型問題を複数出題。Speakingは、よりテスト時間を長くし、Writingは統合型の問題を増やすことで、大学入学後に必要となる実践的な英語運用能力を測定。(図1参照)
  • Speaking、Writingの問題数を増やすことにより、高い測定精度を保ちつつ、広範囲の難易度の問題を出題することを通して、幅広い能力レンジの測定を行う。
  • 紙のテストでは実現できない、英語での指示を解釈しながらコンピュータ上で操作を行うICT問題を導入し、より高度な思考力・判断力・表現力を問う問題を3種類出題。(図2、図3参照)
  • 大学生がキャンパスで遭遇する状況に合わせたタスクベースの出題を行う。
  • 対面式のインタラクティブなスピーキングテストをオンラインで実施。
  • 試験結果通知においては、既存のTEAPスコアとの高い相関に基づき、4技能ごとの各セクションのTEAP CBTスコア/CEFRバンド/CSEスコアに加えて、TEAPの推定スコアも表示。

<図1:統合型問題の例: Writing>

 

<図2: ICT問題の例: Reading>

 多肢選択式では本文内容が分からなくても解答が類推されてしまうところを、画像を組み合わせたICT操作により解答させる形式にすることで、受験者が本文内容を正しく理解し、適切に推論しているかを測定する。

図2

 

<図3: ICT問題の例: Reading>

 質問に関連するタイトルを選び、要約を読みすすめながら正しい本文にたどり着くことで、正解が可能になる問題。情報検索能力と効率的に読む力を測定する。

図3

TEAP CBT スコアについて

  • 各セクション:200点満点、4技能:合計800点満点
  • CEFRとの対応について
    ◇CEFRとの対応付けは、公式マニュアル(Relating Language Examinations to the CEFR: A Manual, Council of Europe)にしたがって実施しています。
     - Listening/Readingは、Tucker-Angoff Methodのうちの一つ、Yes/No methodを使用。
     - Speaking/Writingは、Bookmark Methodを応用し、解答を総合的に評価。
     - TEAPとの1000名以上の相関性調査の結果をもとに、TEAPのCEFRレベルとの比較。
    ◇以上のプロセスを経て、下記の表に示す通り対応付けをしました。

 

<CEFR 対照表>

CEFR (CSE2.0スコア) TEAP CBT TEAP 英検 (CSE2.0スコア)
C1 (2600-3300)  800

400

 1級 (2630-3400)
B2 (2300-2600)  600 - 795 334 - 399 準1級 (2304-3000)
B1 (1950-2300) 420 - 595 226 - 333  2級 (1980-2600)
A2 (1700-1950) 235 - 415 150 - 225 準2級 (1284-1800)

TEAP CBTの実施について

 

テストの開催時期

2016年10月
テストの実施回数 2016年度は1回のみ (2017年度以降は、1年に複数回開催予定)
テストの種類 LRSW(4技能)、LR(2技能)の2種類
テストの開催都市 2016年度は東京、大阪の2都市 (2017年度以降は、拡大予定)

 

 テストの内容および実施の詳細につきましては、2016年4月下旬頃に発表する予定です。お伝えできるタイミングとなりましたら速やかにご案内いたします。

 

 今後とも、我々、英検協会、上智学院、JIEMは、これまで培った知見を生かしながら、我が国の英語教育発展のため、ひいてはグローバル人材の育成方針に全面的に貢献してまいります。

<公益財団法人 日本英語検定協会について>

公益財団法人 日本英語検定協会は、「実用英語の普及と向上」を目的に1963年に設立されました。以来、実用英語技能検定の実施・運営のほか、児童向けの「英検Jr.(旧・児童英検)」やビジネスパーソン向け英語能力テスト「BULATS(ブラッツ)」、留学・海外移住のための英語運用能力試験である「IELTS(アイエルツ)」、さらには英語教育に関する優秀な研究企画に助成金を交付する「英検研究助成」制度など、実用英語の普及・向上に向けた様々な取り組みを展開しております。2012年4月、内閣府からの認定書交付を受けて正式な団体名称を「公益財団法人日本英語検定協会」に改めています。
英検協会ウェブサイト: http://www.eiken.or.jp/

■ ■ ■

<株式会社教育測定研究所について>

株式会社 教育測定研究所は、「教育分野における正しい教育測定技術(Testing)の研究および、その成果である正しいテスト法の流布・流通を通して、効果的な教育の実践、ひいては個人の能力の発展に寄与すること」を理念として2001年に設立されました。
テスト理論の専門家を社内に多数擁し、2001年より日本初のIRT(項目応答理論)に基づく個人適応型CBT(Computer Based Testing)の英語試験「CASEC」を提供しています。CASECの累計受験者数はこれまで160万人を超え、CBTの安定運用でも非常に高い評価を得ています。
現在では、教育測定技術の専門性を強みに、世界6拠点(米国・シンガポール・インド・中国・香港・東京)で、自社開発のテストに加えて次世代の学習アプリの提供など、教育に関する開発・分析・コンサルティング・オペレーション等の多様なサービスを提供しており、日本国内では国際機関や行政機関が実施する学力調査を受託しています
教育測定研究所(JIEM)ウェブサイト: http://www.jiem.co.jp/

お知らせTOPに戻る

PAGE TOP